
こんにちは。
鷺の宮整骨院の院長、池田太一です。
「腰が痛い。でも、ぎっくり腰のときの痛みとは何かが違う」
「腰を触っても張っていないのに、腰の下のほうが痛い」
「階段で、脚が上げづらくなった」
先日、こうしたご不安を抱えて来院された方がいらっしゃいました。「ぎっくり腰なのかどうかもわからず、いつもと違う痛みで不安になった」とのことでした。
鷺ノ宮や都立家政、中村橋周辺にお住まいの方、中野区内で立ち仕事やデスクワーク、研修や会議での長時間の着座が続く方なら、他人事ではないかもしれません。今回は、この「腰痛なのに、腰そのものの痛みではない」タイプの痛みについて、原因をやさしくお話しします。
この記事の要点(Q&A)
Q. ぎっくり腰ではなさそうなのに、腰の下のほうが痛いのはなぜ?
A. 腰の筋肉ではなく、骨盤の後ろ側(PSISや仙腸関節のまわり)に負担が集まっている場合があります。立ち仕事や長時間の着座で、骨盤まわりの筋肉の使われ方に左右差が出ることが背景にあることも。ただし個人差があり、症状によっては先に医療機関での確認が必要です。
来院された方の経過(個人が特定されないよう一部を整理しています)
- 土曜日:研修で約2時間、丸椅子に座っていたとき、腰の一か所に痛みが出た
- 日曜日:普段どおりに過ごし、痛みは感じなかった
- 月曜日:立ち仕事を終えて帰宅したあたりから、同じ場所に痛みが出始め、階段で脚が上がらなくなった
状態を確認すると、痛みの場所は腰の中心ではなく、左のお尻の少し上、骨盤の後ろの出っ張り(PSIS=上後腸骨棘)のあたりでした。そして張りが強かったのは、腰の筋肉ではなく左の腸腰筋、左の中殿筋、大腿筋膜張筋でした。
痛む場所と、張っている場所が違う。ここが、このタイプの腰痛を考えるうえで大切なポイントです。
「ぎっくり腰」とは別のものかもしれません
「ぎっくり腰」は病名というより、急に起こる強い腰の痛みをまとめた呼び名です。重いものを持った瞬間や、くしゃみ、前かがみの動作など、きっかけがはっきりしていることが多いと言われます。
今回の方は、土曜日の違和感のあと一度は落ち着き、月曜日の立ち仕事のあとからじわじわ強くなっていきました。「ある瞬間に突然」というより、負担が積み重なって痛みが表に出てきた経過です。
ただし、ぎっくり腰かどうかを自己判断するのは簡単ではありません。「腰の筋肉の痛み」か「骨盤まわりの痛み」かで、体への向き合い方が変わってきます。
痛みが出た「PSIS」とはどこ?
PSISは、骨盤の後ろ側にある骨の出っ張りです。ベルトのラインより少し下、お尻の割れ目の上あたりの左右に、ぽこっとした骨の突起を感じる方もいらっしゃいます。
この近くには、背骨の土台である仙骨と骨盤をつなぐ「仙腸関節」があり、いくつもの靭帯や筋肉がついています。つまり、「腰」だと思っている痛みが、実は骨盤の端のあたりの痛みというケースは珍しくありません。
腰の中心の筋肉が張っているわけではないので、「腰痛らしくない」と感じやすいのです。
なぜ骨盤まわりの筋肉の偏りが、痛みにつながるのか
骨盤は、たくさんの筋肉に前後左右から引っ張られて、位置が保たれています。
- 腸腰筋:背骨の下のほうから骨盤の内側を通り、太ももの付け根につく筋肉。脚を持ち上げる、姿勢を支える役割があります。
- 中殿筋・大腿筋膜張筋:お尻の横〜太ももの外側にあり、立つ・歩くときに骨盤が左右にぐらつかないよう支える筋肉です。
立ち仕事では、無意識にどちらか片方の脚に体重をのせる癖が出やすく、その側の筋肉ばかりが働き続けます。反対に、長く座っていると、股関節の前側が縮こまった状態が続きます。
こうして左右の筋肉の使われ方に差が出ると、骨盤の位置にもわずかな左右差が生まれます。すると、骨盤の後ろ側(PSISや仙腸関節のまわり)の組織に、引っ張られたり押されたりする負担が偏ってかかり、痛みとして出ることがあります。
今回の方の場合、左側の筋肉の張りが目立っていたことから、骨盤の偏りが左のPSIS部の痛みに関わっていた可能性が考えられました。ただし、これは1つの見立てであり、すべての方に当てはまるわけではありません。
腸腰筋と腰痛の関係は、過去の記事でも詳しくご紹介しています。
→ 鷺宮で腰痛にお悩みの方へ|その痛みの黒幕は「腸腰筋」かもしれません【全3回シリーズ①】
なぜ「あとから」痛みが出るのか
土曜日の痛みは、いわば体からの小さなサインだったと考えられます。その日と日曜日は痛みを感じなくても、骨盤まわりの負担は残ったままです。そこへ月曜日の長時間の立ち仕事が加わり、許容できる限界を超えたところで痛みが表に出た、という流れです。
「何もしていないのに急に痛くなった」と感じる痛みの多くは、実は数日前〜数週間前からの積み重ねが背景にあります。
脚が上げづらくなるのはなぜ?
階段を上るとき、脚を持ち上げる主役は腸腰筋です。腸腰筋が強く張っていたり、骨盤まわりに痛みがあったりすると、体が痛みを避けようとして、脚を上げる動きにブレーキがかかることがあります。
筋肉そのものが弱ったというより、「痛くて、あるいは張っていて、動かしにくい」状態であることが多いです。
こんなときは、先に病院でご相談ください
ここまでお話ししたのは、骨盤まわりの筋肉の偏りが関わる痛みについてです。ただ、中には別の原因が隠れていることもあります。
たとえば、脚にまったく力が入らない、足のしびれや感覚の鈍さが広がっている、トイレの感覚がいつもと違う、じっとしていても痛くて眠れない、発熱がある、転んだり強くぶつけたりしたあとから痛む。こうした場合は、まず整形外科などの医療機関で診てもらってください。
「これはどちらだろう?」と迷ったときも、遠慮なくご相談ください。状態をお聞きして、必要に応じて医療機関へのご受診をおすすめすることもあります。
今日からできる、負担を増やさない過ごし方
痛みが強いときは、無理に伸ばしたり、強く揉んだりするのは避けましょう。まずはこれだけ意識してみてください。
- 同じ姿勢を長く続けない:座りっぱなしも立ちっぱなしも、30〜60分に一度は姿勢を変えて、軽く歩く。
- 立つときは、片脚に寄りかからない:左右の足に均等に体重をのせることを意識する。
- 痛みが増える動きは、無理にくり返さない。
- いつもと違う痛みは、様子を見すぎない:痛みが続く、強くなる場合は早めにご相談を。
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当院での考え方
当院では、痛い場所だけを見るのではなく、**「なぜそこに負担が集まったのか」**を丁寧に探します。
- お話を詳しく伺い、仕事中の姿勢や、立ち方・座り方の癖を確認します。
- iPadで全身の姿勢を撮影し、骨盤や体の左右差を一緒に確認します。
- 立つ・歩く・脚を上げるなどの動きを見て、どこに負担が偏っているかを調べます。
- その方の状態に合わせて、骨盤まわりをやさしく整える手技(骨盤ゆらゆら整体)や、トムソンベッドを用いた施術を行います。
- ご自宅でできるセルフケアも、状態に合わせてお伝えします。
痛みの強さや原因、回復の経過には個人差があります。まずは状態を丁寧にお聞きし、ご自身の体の「今」を一緒に確認するところから始めましょう。
まとめ
- 「腰が痛い」と感じても、実は骨盤の後ろ側(PSISや仙腸関節のまわり)の痛みであることがあります。
- 痛む場所と、張っている筋肉の場所が違うのは、このタイプの特徴です。
- 立ち仕事や長時間の着座で、骨盤まわりの筋肉の使われ方に左右差が出ることが背景にあります。
- 脚の力が入らない、トイレの感覚の変化などがあるときは、先に医療機関へ。
- 「いつもと違う痛み」だからこそ、一人で不安を抱え込まず、ご相談ください。
中野区の鷺ノ宮、都立家政、中村橋周辺で、腰まわりの痛みや脚の動かしにくさにお悩みの方は、お気軽にお問い合わせください。
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鷺の宮整骨院基本情報
鷺ノ宮、都立家政、中村橋で腰痛・肩こり・坐骨神経痛にお悩みなら「鷺の宮整骨院」へ
当院では、痛みの根本原因である「骨格の歪み(猫背や反り腰)」や「胸郭・腹圧の低下」に対して、解剖学に基づいた的確なアプローチを行います。長引く不調を根本から変えたい方は、どうぞお気軽にご相談ください。
院名 : 鷺の宮整骨院(さぎのみやせいこついん)
院長 : 池田 太一(いけだ たいち)
住所 : 〒165-0032 中野区鷺宮3-32-3(西武新宿線「鷺ノ宮駅」徒歩3分)
電話番号 : 03-5356-8401
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